ステップアップして鉄道運転手に

子どもの頃、列車に乗ると先頭車両の一番前に向かい乗務員室のドア越しに先頭からの景色を楽しんで、運転手気分を楽しんだ人も多いでしょう。男の子なら一度は憧れた鉄道の運転士。転職して鉄道の運転士になる道もいくつかのステップを経て存在します。

鉄道会社の中途採用試験を受ける

鉄道の運転士は団塊の世代が大量に退職したり志望者の減少で人手不足になっている鉄道会社もあります。そこで鉄道運転士経験者は中途採用でそのまま運転士として採用されることがありますが、鉄道の運転手は免許が必要な仕事であるため未経験者はまず駅員からのスタートです。中途採用試験を受ける際は注意しましょう。

駅員からステップアップ

鉄道会社に入社したらまずは駅員として駅の仕事を覚えるところからスタートします。駅の仕事は朝に勤務が始まって翌朝までの勤務のシフト制です。駅では改札業務や改札で改札機や人の流れに異常がないか確認したり、駅構内の案内や時に急病人の案内も行います。入社からそのまま駅で勤務し昇進していく人もいますが、数年間勤務して運転士になりたい場合は次に車掌になる試験を受けて合格すれば車掌になることが出来ます。車掌としても数年間勤務を行い経験を重ねるとようやく鉄道運転手になるチャンスが巡ってきます。

鉄道運転手の免許取得方法

鉄道運転手の免許を取得するには養成所で4カ月程度の訓練を重ねて国土交通省の委託で各鉄道会社が実施している試験で「動力車操縦者免許」の資格を得ることが必要です。試験内容は技能試験だけでなく適性検査や身体検査、筆記試験も行われます。鉄道会社によって電気を使って走る車両の運転に必要な「甲種電気車」、路面電車の運転に必要な「乙種電気車」など運転する車両によって取得するべき免許は異なります。新幹線の運転手になる場合はさらに座学と実技の訓練が必要で在来線の運転手として優秀な働きぶりを認められた人のみ新幹線の運転手になる権利を得ることが出来ます。新幹線は「新幹線電気車」の免許が必要です。

このような人におススメ

運転手になるにはひたむきに努力出来ることが大切ですが、その他にも乗客の命を預かるため責任感を持って業務に取り組める人も適しています。また、時刻通りに正確に集中して運転する能力が求められます。人件費削減などで運転手が車掌の役割をすることも増えているのでトラブルに対処する冷静さも必要です。